不要な言葉
講師としての職業をしている関係上、テレビを観ていると
アナウンサーや解説者、評論家などの方々の「話し方」をつい観察してしまう。
その中で特に気になるのが
Filler word(フィラーワード:あのー、えーなどの意味的には不要な言葉)である。
このフィラーワードは少ない方が聞きやすい。反対に多いと冗長に聞こえる。
つまり、話がヘタだとの印象を与えることになる。
アナウンサーは、フィラーワードがほとんどといって出ない。気象予報士の方も少ない。
さすがプロである。
もっともアナウンサーの中には比較的多い方もたまにいる。おそらく新人であろう。
一方、評論家の中にはごくたまに多い方がいる。
えてして、そういう方はたまにしか出演しない方が多い。慣れていない印象が拭えない。
アスリートの中でも、超が付く一流の方も少ない傾向がある。
金メダリストのある女性アスリートのインタビューを拝見したことがある。
フィラーワードが少ないのに驚いた。
フィラーワードは適切な言葉にするのが苦手な方に多い。
つまり、適切な言葉を探すのに手間がかかり、その結果フィラーが多くなってしまうのだ。
なので、対処法は単純である。それは適切な言葉にすることに、とにかく意識を集中することである。
とはいってもすぐに適切な言葉が出てきてフィラーが少なくなるものではない。練習量が求められる。
これはスポーツと同じである。